藤原竜也さんの演技は天才との評価も。デビュー作蜷川幸雄さん演出の「身毒丸」エピソードまとめ
藤原竜也さんは、
先日他界された
蜷川幸雄さん演出の舞台、
「身毒丸」でいきなり主演デビューという、
異色の俳優さんです。
実際
蜷川幸雄さんの
愛弟子とも言われ、
平幹二朗さん、大竹しのぶさん、
吉田鋼太郎さん、
小栗旬さんらとともに
蜷川幸雄さんへの弔辞を読んだことからも
わかりますように、
蜷川幸雄さんのことを慕っていました。
特に芸能界デビュー即主演という
そのインパクトが強いため、
いまだに藤原竜也さん=「身毒丸」で
語られることも多いですよね。
藤原竜也さんの出演作品情報
でも、
そんな藤原竜也さん、
「身毒丸」以外にも、
当然さまざまな
作品に出演されていらっしゃいます。
2016年7月からは、
日本テレビ系日曜ドラマ
「そして、誰もいなくなった」
に出演、
玉山鉄二さんや
黒木瞳さんといった豪華な方々と共演なさいます。
藤原竜也さんが芸能界に入ったきっかけは?
さて、そんな
藤原竜也さんですが、
そのデビュー作の
舞台「身毒丸」には、
どのようなきっかけで
「身毒丸」に
出演することになったのか、ご存知ですか?
そのきっかけは、
なんと路上スカウトでした!
何でも
藤原竜也さん、
たまたま遊びに来ていた
池袋で
「身毒丸」のオーディションのチラシを
受け取ったというのですが、
これってなんか、すごくないですか?
だって、
「世界の蜷川」と言われていた
蜷川幸雄さん演出の舞台に出演される方を、
池袋の路上で募集していたわけですよ!
いやあ、チャンスって、
意外なところに転がっているものなんですね!
芸能人がスカウトされた場所
わたし、
芸能人の方のことをいろいろ調べていて思うんですが、
スカウトがきっかけで芸能界に入った方って、
以外に多いんですよ!
スカウトされて芸能界入りだなんて、
それこそマンガや
ドラマだけの話のように思いますが、
「現実は小説より奇なり」ということなんでしょうね!
でも、
それにしても、
スカウトされた場所が池袋って、珍しいですね!
ふつう、芸能人のスカウトといったら、
原宿、渋谷といったところが王道です。
ちなみに
林遣都さんや
福士蒼汰さん、
菅谷哲也さんなどは、
原宿や渋谷でのスカウトが
きっかけでデビューされています。
藤原竜也さんと蜷川幸雄さんの「身毒丸」オーディションエピソード
さて、
藤原竜也さんに話を戻します。
藤原竜也さん、
スカウトされたときは、
お芝居には何の興味も関心もなかったそうです。
蜷川幸雄さんのことも
当然まったく知らないという状態でした。
そんな状態からオーディションを受け、
結果5537名の中から1位に!
見事主役に選ばれたのです。
しかし、
藤原竜也さん、ここからが大変でした。
演劇の世界は映像分野に比べて
もともと稽古が厳しいものですが、
蜷川幸雄さんの稽古のつけかたは
特にその厳しさがことに有名です。
ダメ出しとともに
物が飛んでくるのは日常茶飯事!
しかも
藤原竜也さんは
演技の経験などまったくない、
いわば「ずぶの素人」、
それまでサッカーに明け暮れていた
藤原竜也さんにしてみたら、
まったく勝手の違う世界で
悔しさや恥ずかしさなどで
いっぱいになりながら、
何度も泣いたという話です。
藤原竜也さんの演技は天才との評価
でも、そのような厳しい稽古の甲斐があって、
上演後はまさに話題沸騰、
藤原竜也さんは上演開始後、
一躍注目度満点のスターに躍り出ます!
ちなみにこの
「身毒丸」は、
「世界の蜷川」の演出作品ゆえ、
もちろん海外でも上演ということになりました。
芸能デビューして、
いきなり主役で、しかも海外公演まで!
そんな人、
藤原竜也さん以外知りません!
その「身毒丸」ロンドン公演の際には、
これが初舞台とは思えないほどの
存在感で舞台をつとめた
藤原竜也さんに対して、
「15歳の天才新人が現れた!」との賛辞が
地元メディアから贈られました。
藤原竜也さんは病気ではなく、腰痛で苦しんだ
さて、そんなふうに
破格のデビューを飾った
藤原竜也さんですが、
実はその影で腰痛に苦しみながら
芝居を演じていました。
先ほどお話いたしました
19097年のロンドン公演の際には、
大切な千秋楽の日にあまりの腰の痛みから、
昼の部は代役による
公演となってしまいました。
その状態から当然夜も
代役による上演のはずだったのですが、
藤原竜也さんはどうしても自分が演じると
蜷川幸雄さんに直訴、
それを受けた
蜷川幸雄さんは、
いつでも代役に変れるようにと
準備をしながら公演に臨んだといいます。
のちにこの件に関して
蜷川幸雄さんは、
あのロンドン公演千秋楽は一生忘れられないほど、
おっしゃっていたといいますから、
藤原竜也さんの演技は鬼気迫るものがあったのでしょう。
厳しい演技指導とその美学で知られた
蜷川幸雄さんに
こうまで言わせてしまうのですから、
その演技は本当に素晴らしかったのでしょうね。
普通代役といいますと
病気の場合が多いですが、
藤原竜也さんの場合は
腰痛だったんですね。
藤原竜也さんの蜷川幸雄さんへの弔辞
報道によりますと、
藤原竜也さんは、
蜷川幸雄さんへの弔辞を
「1997年、あなたは僕を生みました。
19年間、苦しくも、
ほぼ憎しみでしかないですけど、
本当に最高の演劇人生をありがとうございました」
と涙ながらに読み上げたといいます。
藤原竜也さんと
蜷川幸雄さん、
本当に固い絆で結ばれていたのですね。
今回は、
藤原竜也さんと
蜷川幸雄さんの
エピソードをまとめてみました。